植毛の仕組み|メリット・デメリットや自毛植毛と人工毛植毛の違い

植毛の仕組み|メリット・デメリットや自毛植毛と人工毛植毛の違い 自毛植毛のこと

今回は、自毛植毛の仕組みや手術方法、メリット・デメリットについて書いていこうと思います。

現代では、日本人の3人に1人がAGA(男性型脱毛症)を発症しているといわれています。
AGAを長期間放置してしまうと次第に髪の毛を生成する毛根の毛母細胞が死んでしまうため、日本で主流となっている投薬治療では改善することができません。
そんな中、自分の髪の毛を活かす「自毛植毛」は、技術の進歩とともにリスクの少ない薄毛の治療方法として注目を集めています。

薄毛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

植毛の仕組み

ではまず、植毛とはどのような仕組みで行われるのでしょうか。
植毛とひとくくりに言っても、自分の後頭部や側頭部の毛髪を移植する「自毛植毛」と合成繊維で作られた毛髪を移植する「人工毛植毛」の2種類に大別されます。

ここでは、自毛植毛と人工毛植毛の仕組みについて説明します。

自毛植毛の仕組み

「自毛植毛」とは、後頭部や側頭部に生えるAGAの影響を受けにくい強い毛髪(毛包組織)を採取し、薄毛になっている部分に移植する手術をいいます
毛包とは、毛根を包み込み保護している組織のことです。
毛包
画像引用:発毛Web

自毛植毛は、毛包ごとに移植するため、移植後もAGAの影響を受けにくい性質を保持したまま自然に生え変わり続けてくれるのです。

「自毛植毛」の施術方法も大きく進化しており、従来の頭皮を切り取り、薄毛部分に移植する「FUT法」から、自分の頭皮からドナー株を毛包ごとに採取して移植する「FUE法」が現在の主流となっています。
「FUE法」は従来の「FUT法」を改良した施術方法であり、手術時間の短縮や身体的・心理的な負担が少ない点が大きな特徴です。
また、一回の施術で植毛できる株数も従来は1200~1500、条件次第では3000~3500まで可能となりました。

「FUE法」はメスを使用しないため、術後の縫合や抜糸が不要で術後の傷の目立ちにくさにも人気があります。
自分の毛髪を引っ越しさせるだけなので、術後の拒絶反応の心配もなく、自然に毛髪が生える安全性の高い薄毛治療方法として注目されているのです。

人工毛植毛の仕組み

「人工毛植毛」とは、ナイロンやポリエステル(合成化学繊維)で作られた人工毛を植毛する手術です。
合成化学繊維で作られた毛といっても、安物のカツラみたいなテカテカとした明らかに偽物とわかる毛ではなく、本物の毛髪としっかり馴染むほど自然な仕上がりになっています。
また、カラーバリエーションも豊富で自分の髪色に近づけることも可能です。

人工毛の植毛手術は、「ニードル法」といわれる特殊な植毛針を使って、人工毛を1本ずつ頭皮に植毛していく方法がポピュラーなようです。
他には、頭皮にメスで切れ目を入れた部分に人工毛を移植する「FUT法」と、パンチで頭皮に穴を開けた部分に人工毛を移植する「FUE法」という手術方法もあります。

自毛植毛と違い、人工毛植毛は一度に植毛できる本数やドナーの状態に左右されないため、AGAが進行してドナーの採取が難しい人でも移植可能な点が特徴です。

しかし、人工毛は、体が異物だと認識して追い出そうとするので抜けやすくなっており、それを抜けにくくするために、通常の毛根がある位置よりも深い部分に植え込まなければなりません。
そのため、切れ毛が皮膚に埋もれて残ってしまい感染症や血流が悪くなってしまうなどのリスクが伴います。
アメリカでは問題のある治療方法と判断され、禁止されているそうです。

また、人工毛は一度抜け落ちるとそこから髪が生えてくることはないため、抜けた部分が気になる場合は抜け落ちる度に施術をおこなわなければなりません。

費用も施術した回数分かかるため、一度の施術のみでOKな自毛植毛と比べ、最終的に高額になってしまうケースも多々あります。

自毛植毛のメリット

自毛植毛のメリット

では、「人工毛植毛」と比較した「自毛植毛」のメリットについて解説します。

自毛植毛の最大のメリットは、ドナー優勢により半永久的に毛が生えること

自毛植毛をする一番のメリットはおそらく、植毛後の部位に半永久的に毛が生えることでしょう。

自毛植毛はAGA(男性型脱毛症)の影響を受けていない、自身の元気な毛根の付いた髪の毛をドナーとして移植します。
これを「ドナー優性」と呼びます。

男性ホルモンの影響が原因といわれているAGAでは、主に前頭部・頭頂部の毛が薄くなりやすい特徴があります。
その薄くなってきている部分に、男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を移植するのが、自毛植毛です。

この移植した毛髪には前頭部や頭頂部でも男性ホルモンの影響を受けにくいという特性があるため、自分の毛髪が何度も生え変わる自毛を活かした唯一の薄毛治療法であると言えます。
また、自毛を使用しているため移植した頭皮に自然に馴染み、拒絶反応や後遺症の心配がないこともメリットと言えるでしょう。

自毛植毛は完全に毛根が消失した部分にも髪を生やすことができる

自毛植毛は健康な毛根の皮膚組織を移植するため、完全にハゲてしまった部分にも髪の毛を定着させることができます。
AGAが理由でハゲてしまった人だけではなく、事故などの外傷で毛根が消失してしまった部分にも髪の毛を定着することが可能なので、髪の毛が定着すれば他の部分と同じように成長させることができます。

もともと髪が生えていない部分にも植毛可能

自毛植毛は、もともと髪が生えていない部分にも発毛させることができるため、薄毛治療としてだけでなく、「生まれつき広いおでこを狭くしたい」「ヘアラインを丸く整えたい」など美容治療としても有効です。

生え際の位置を下げて額を狭く見せたり、おでこの形を整えることで小顔効果が期待できるため、女性を中心に人気があります。

「ヘアライン矯正」は、皮膚に色素を注入するアートメイクでも施すことができますが、自毛植毛であれば自分の髪で、半永久的に理想的なヘアラインを作ることが可能です。

自毛植毛はメンテナンスやランニングコストがかからない

人工毛植毛も自毛植毛も術後の定着率は90%を超えると言われますが、人工毛植毛では2~6年で抜けてしまうのに対して、自毛植毛はハゲることもなく、何度でも生え変わるため、一生涯にわたりメンテナンスやランニングコストは不要です。
何よりも違和感のない自然な髪の毛の仕上がりが大きなメリットと言えるでしょう。

自毛植毛を行った毛包は永久的に生え続ける

自毛植毛は毛の定着率が高く、移植した毛が定着さえすれば永久的に生え続けていきます。
毛根が死んでいる部分に自分の元気な毛包を移植するため、定着すると発毛の周期を取り戻すのです。

ただし、移植は時間が勝負なので、経験が豊富な医師がいるクリニックを選ぶと良いでしょう。

FUE法で行う自毛植毛のメリットは翌日から洗髪可能だということ

FUE法での植毛手術は入院する必要がありません。
また、メスも使用しないので傷も目立たず、植毛部分のかさぶたも一時的なものなので手術の翌日から洗髪することができます。

とはいえ、手術した翌日から洗髪していいと言われても自分でどう髪を洗ったらいいかわからなくて怖いという人も多いようです。
自毛植毛
クリニックによっては、専門のスタッフによる手術翌日の洗髪を実施しているクリニックもありますので、もし術後の洗髪が心配なら、そういったサービスをおこなっているクリニックを探すと良いでしょう。

自毛植毛後の仕上がりには違和感がない点もメリット

自毛植毛は自身の髪を移植しているため、仕上がりが自然です。
対して人工毛植毛の場合は合成繊維の色が自身の髪の色と合わず、不自然な仕上がりになることもあります。

移植した髪が定着してからは、カラーやパーマをすることも可能なため、より一層自然な仕上がりを実感できるでしょう。

自毛植毛のデメリット

自毛植毛のデメリット

前述の通り、メリットの多い「自毛植毛」ですが、デメリットがない訳ではありません。

手術費用が高額になってしまう点が自毛植毛のデメリット

「自毛植毛」をおこなう上のデメリットとしてまずあげられるのが、手術費用が高いこと。
自毛植毛は定着率も高く、メンテナンスやランニングコストの面で有利ながら、ドナーとなる前頭部や頭頂部からの毛髪を移植する外科手術ということもあり、手術費用はどうしても高くなってしまいます。

自毛植毛の手術中は座りっぱなし、術後にかゆみ・赤みが出ることも

必要なグラフトと呼ばれる自毛の採取から手術完了まで、1500株の移植手術を行うのに概ね3~4時間程かかります。
術中はずっと椅子に座った姿勢を取るので、人によってはお尻が痛くなる場合もあります。
加えて、術後は施術方法や植毛本数、個々によって差がありますが、2~3日間はまぶたが腫れたり、傷のかゆみや赤みが出る場合があります。

FUT法で自毛植毛するとダウンタイムが必要なのはデメリットの一つ

FUT法で自毛植毛を行った場合、痛みが回復するまで一週間ほどのダウンタイムと呼ばれる期間を要します。
この期間は洗髪することができません。
これもデメリットといえます。

自毛植毛で移植した髪が伸びるまでに時間がかかる点もデメリット

移植をしたからといって、すぐに髪が伸びるわけではありません。
移植する部分を刈り上げて毛包を採取、移植するため、短い髪を植えることになります。

その短い髪は一度抜けて、新しい髪が生えてから十分な長さになるまでにはおよそ1年かかるのです。

後頭部の刈り上げが必要なことも自毛植毛のデメリットである

毛包を正確に採取するために、ドナー部分の後頭部を刈り上げなければいけません。
長髪であればあまり目立つことはありませんが、短髪の場合は気になるようであれば帽子などで隠すことになります。

しかし、刈り上げずに毛包を採取できる手術を行っているクリニックもあるので、刈り上げたくない方は刈り上げない手術を行っているクリニックを探しましょう。

人工毛植毛のメリット

続いて、自毛植毛に対して人工毛植毛のメリットを説明します。

最大のメリットは手術費用が安く抑えられること

人工毛植毛の一番のメリットは、なんといっても手術費用の安さ。
また、移植手術の際はあらかじめ用意されたナイロンやポリエステルで作られた人工毛を使用するため、ドナー採取の必要もなく、総じて自毛植毛よりも手間もかかりません。

人工毛植毛は広範囲の植毛ができる

自毛植毛では前頭部や頭頂部からドナーとなる髪の毛を採取しますが、人工毛植毛では採取する必要がないためより広範囲の植毛が可能となります。
そのため、術後すぐに増毛が実感できる点は大きなメリットといえるでしょう。

また、人工的な毛髪を植え付ける手術療法なので極端な話をすると髪の毛が全然なくなってしまっても施術ができます。

即効性が高いことも人工毛植毛のメリットの一つ

人工毛の場合、すぐに効果を実感することができるのがメリットの一つです。
そのため自毛植毛のように髪が伸びるまでの時間がかからず、移植をしたその日から髪を増やすことが可能です。

また、希望の長さやカラー、髪の細さを選んで植毛ができるため、自由自在のヘアスタイルにできるという魅力もあります。

人工毛植毛のデメリット

一方で、人工毛植毛にもデメリットが存在します。

時間が経過すると抜けてしまう点は人工毛植毛の大きなデメリット

手術費用が安価で定着率も90%以上の人工毛植毛ですが、定着してから2~6年が寿命といわれています。
そのため、時間が経過すると植毛した人工毛は抜けていってしまうのです。

半永久的に生え変わり続ける自毛植毛とは違い人工の毛を移植する人工毛植毛に生え変わりはないため、一回抜けたら終わりです。
このように、時間の経過とともに抜けてしまう点は大きなデメリットと言えるでしょう。

定期的なメンテナンスが必要で人工毛植毛は意外とコストがかかる

前述のように、人工毛植毛はある程度時間が経つと抜けてしまいます。
定期的なメンテナンスが必要なうえにまた植毛しなければならないため、ランニングコストもかかります。
その都度施術費用がかかる点も、中長期的に見ればデメリットです。

拒絶反応を起こし、痛みが発生することがある点もデメリットの一つ

人工毛植毛は自分の髪の毛ではなくナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使用するため、個人差はありますが頭部が異物として拒絶反応を起こす可能性もあります。
中には術後、麻酔が切れてから耐えがたい痛みを感じる人もいるようです。
アレルギー反応とともに、トラブルのリスクがあることはデメリットとしてあらかじめ留意してください。

人工毛植毛は切れ毛がおきたり炎症を起こしたりすることも

人工毛植毛は抜けやすい性質があるため、手術の際、抜けにくいよう普通の髪の毛よりももっと皮膚の奥深くに埋め込むのが一般的です。
その影響で、切れ毛が生じると皮膚の中に残ってしまうことがあり、そうなると簡単にその部分の毛を抜くことができなくなってしまうデメリットも。

結果として人工毛を埋めた所と皮膚との間に生じるすき間に汚れが溜まり、皮膚の奥深くに化膿などの炎症を起こす恐れがあるので、人工毛植毛はそういったリスクを踏まえた上でおこなうか決定した方がよいでしょう。

ヘアカラーやパーマなど髪型の変更が難しい

案外大きなデメリットと感じるのが、移植後のヘアースタイルの変更が難しいこと。
自毛植毛のように自分の毛髪ではないので、自由自在にヘアスタイルを楽しむというわけにはいかないのです。

人工毛植毛をした後ヘアカラーやパーマをしようと思ってもできないので、人工毛植毛はそこまで考えた上で実施しましょう。

また、髪型を変えるために専門の美容室でカットすることはできますが、大胆な髪型の変更は難しいでしょう。

植毛と育毛の違い

植毛と育毛の違い

ここで、「植毛」と「育毛」の違いについて書いておこうと思います。
似てるようで違うこの2つは以下のような違いがあります。

「育毛」とは

育毛は頭皮の環境を改善することで、自毛の発育を促すことを指します。
頭皮環境の改善は育毛剤を使用して改善していく、薄毛治療の一つなのです。

ただし、抜けて細胞が死んでしまった箇所に育毛剤を使用しても効果がありません。
そのため、薄毛予防として行うべき治療法です。

育毛剤の種類は多数あり、ドラッグストアなどでも簡単に入手できます。
しかし、AGA治療用として処方される育毛剤と市販の育毛剤を比較すると、やはり医療用の方が効果が高いようです。

市販の育毛剤にも種類がある

市販の“育毛剤”と一言で言っても一通りではありません。
通常の市販育毛剤の多くは薄毛の進行を予防したり、現在の状態を維持したい人に適したものですが、市販育毛剤の中には無添加の育毛剤もあります。
これは頭皮トラブルが起こりやすい人向けのもので、添加物が少なく頭皮への刺激も少ない育毛剤です。

市販での購入となると必ずしも自分に合ったものを使用できるとは限りません。
より効果を得たいならやはり専門のクリニックで処方してもらうのが良いと思います。

育毛剤と発毛剤ってなにが違う

育毛剤には種類が様々ありますが、市販の薬剤では育毛剤の他に発毛剤も販売されています。
それぞれ効果効能が異なるので紹介します。

「育毛剤」…抜け毛を防ぐ効果がある。頭皮を清潔な状態に保ち、髪が生える環境を整えていく。
「発毛剤」…新しく毛を増やす効果がある。血行を促し細胞に栄養を送り届け発毛を促進させる。

発毛剤にはミノキシジルという成分が含有されていて毛包を活性化させる効果があると言われています。
また、ミノキシジルは発毛成分の中で日本で唯一厚生労働省に認可されています。

市販の薬は目的によって選択可能だし手軽に購入できるのがポイントです。

植毛・育毛以外に“増毛”もある

植毛・育毛以外に“増毛”もある

先ほど植毛と育毛の違いについて話しましたが、もう一つ「増毛」という治療法もあるのでこちらも仕組みを説明しておきます。

増毛の仕組み

「増毛」の仕組みについては以下の2通りとなります。

結毛式…自分の現在残っている髪に人口毛や人毛を結びつける方法
接着式…頭皮に人口毛や人毛をシートで貼り付ける方法

増毛はこれら2つの方法によって髪の毛が増えたように見せることができる技術です。
施術当日から変化が実感できるのですぐに薄毛を改善したいという方におすすめだと言われています。

増毛のメリット

増毛は、欲しい場所にほしいだけ毛をコントロールできるので植毛や育毛よりも自由自在にヘアスタイルを変化させることができます。また「増毛」の仕組みには2通りあると触れましたが、それぞれどのようなメリットがあるのでしょう。

〈結毛式のメリット〉                                                                          薄毛の状態によって(増毛したいところに地毛がない・少ない等)施術が難しい場合もありますが、ナチュラルな仕上がりになるのがメリットです。
結婚式やイベントのために一度だけ利用することも可能です。
カツラに抵抗がある人・あまり薄毛が進行していない人でもできる増毛方法なので、心理的なハードルは低いでしょう。

〈接着式のメリット〉                                                                      地毛がまったくない人でも施術可能で、部分的に髪を増やせる点がメリットです。
海外では主流の増毛方法で地毛が全くない部分にもつけることができます。また、短時間で増毛でき粘着力も強いのでお手軽に増毛することが可能です。

増毛のデメリット

増毛は元々結びつける髪がないと施術することができません。
デメリットとしては時間の経過とともに劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要となり費用がかかる点が挙げられます。
また、増毛は自分の髪の毛に人口毛を結びつけたり、頭皮に直接シートを貼ったりするため頭皮や髪の毛に負担がかかってしまう点がデメリットです。

薄毛治療には薬品治療もある

薄毛治療には薬品治療もある

ちなみにAGA治療方法の1つとして薬品治療(投薬治療)もあるので少し説明したいと思います。

薬品治療には内服薬と外用薬があります。
内服薬で効果が期待できるのはフィナステリド(プロペシア)で、DHT(ジヒドロテストステロン)という薄毛を引き起こすホルモンの生成を阻害し、脱毛抑制や細い毛を太くする作用があります。

また、外用薬で効果が期待できるのはミノキシジルで、発毛・育毛の効果が期待できます。

これらの薬品は即効性はなく、継続的に使用することで徐々に効果が実感できるものなので、薬品治療をする場合は長いスパンで見るようにしてみてください。

薬品による治療は植毛にかかる費用に比べて安価な点がメリットですが、冒頭でも述べたように、AGAが進行しすぎて毛髪が残っていない場合は効果が作用しづらいというデメリットがあるため、その場合は自毛植毛という選択をすると良いでしょう。

満足のいく薄毛治療を実現するには、クリニックの見極めが大事

満足のいく薄毛治療を実現するには、クリニックの見極めが大事

薄毛対策としては、従来からのカツラの着用や薬を使う方法が一般的でしたが、メンテナンスコストや通院、薬を処方してもらう継続的な費用負担が伴い、見た目の違和感や精神的・経済的の面から、誰にでもマッチするものとは言えません。
また、薬剤の服用ではなかなか目に見えた効果が得られない点も、利用をためらう要因として挙げられます。

その点、ランニングコストやメンテナンスコストもかからず、効果をすぐに実感でき、恒久的な薄毛対策として自毛植毛が注目されています。
しかしながら、生体移植である自毛植毛には何通りも施術方法があり、外科手術の高度なスキルも要求されるため、安心して任せられるクリニックの見極めが重要です。

ロボットを使ったドナー採取方法は質が悪く、傷の回復に時間がかかる

特にアメリカから伝わったロボットを使ったドナーの採取を行う施術方法では、費用は抑えられるものの、移植に日付が変わるほど長時間かかることもあり、クオリティもそれほど高くありません。
また、傷の回復にもやや時間がかかる点もマイナスポイントと言えるでしょう。

値段が高くても、FUT法よりも高度なFUE法を行うクリニックがおすすめ

同様に手術費用の安さを前面にアピールするクリニックは、自毛植毛の手法としては古い「FUT法」を採用している場合があります。

「自毛植毛」は生体移植であり、手術時間が短時間であればあるほど、生着率が高いと言われています。
特に多くの本数を移植するような場合は、身体的に負担も少なく、短時間で施術が完了する「FUE法」をがおすすめです。
FUT法と比較すると手間がかかるため10~20%割高ながら、入院の必要もなく、術後も周囲に気づかれにくい、クオリティの高い自毛植毛の手法として注目されています。

一方で、FUE法は毛根を壊さず、ギリギリの太さのパンチで採取するため、施術に手間がかかり、スキルも必要となるため、行っているクリニックはまだまだ少ないのが現状です。

 

 

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